糖尿病
血糖値の管理から合併症の予防まで、患者様一人ひとりに合わせた治療を行います
糖尿病について
糖尿病(以下、2型糖尿病を指す)とは、血糖を下げるホルモンであるインスリンの分泌低下や抵抗性を起こす素因に加えて、後天的に過食、運動不足、肥満、ストレスが合わさり発症し、高血糖状態となる。
持続的な高血糖状態は網膜症、腎症、神経障害や大血管合併症(脳血管障害、狭心症、心筋梗塞)などの合併症を起こし、生活の質の低下や生命に危険を及ぼす状態に進むことがあり、早期の診断治療が重要である。
症状
血糖上昇により、口の渇き、多量の飲水、多尿などの症状を認めるが、無症状のことも多い。前述した合併症(網膜症、腎症、神経障害や大血管合併症(脳血管障害、狭心症、心筋梗塞))を起こして診察を受けた時に初めて指摘されることもあり、早期発見のための定期的な健康診断が大切である。
- 口の渇き
- 多量の飲水
- 多尿
- 無症状のことも多い
治療
診断
糖尿病は血液検査で高血糖を確認することで診断されます。
- 早朝空腹時血糖値が126mg/dL以上、または75gOGTTの2時間値が200mg/dL以上、もしくは随時血糖値が200mg/dL以上
- HbA1c値が6.5％以上
食事療法・運動療法
治療は食事療法、運動療法が中心となります。2-3か月継続して改善が見込めない場合は薬物療法を開始します。
薬物療法
抗GLP-1阻害薬やSGLT2阻害薬の登場により、糖尿病の治療は急速に進歩しており、新しい薬剤は速やかな血糖降下が得られ、副作用も少なくなっております。
糖尿病性合併症予防のためにはHbA1cは7.0未満へ下げる必要があります。①と②が両方とも該当すると、「糖尿病」と診断できます。片方のみが該当する場合は「糖尿病型」と判定され、1か月以内に再検査を行います。